真言宗 Q&A
Q真言宗とは
真言宗は、弘法大師(空海)の立教開宗による、仏教の心髄の教えを説く密教の宗派です。密教は弘法大師によって、平安時代の初めに中国から日本に伝えられました。密教の根本の仏様は、宇宙の本体であり絶対の真理である「大日如来」です。
大日如来の真言は、「オン アビラウンケン バザラ ダトバン」とお唱えします。
-高野山真言宗 金剛峰寺ホームページより引用-
Q真言宗の根本の教えは
大日如来の智恵に目覚めるために、次のことを求めます。菩提(ぼだい)の心を発し、仏の誓願を堅く信じ、すべてのものの本性(ほんしょう)が清浄(しょうじょう)な心であることを、ありのままに知ること。この世のすべてのものを愛する心と、真実を求める心を堅く持って、行いと言葉と心のすべての働きを通じて、真理を悟り、実践する仏の智恵に気づくこと。
-高野山真言宗 金剛峰寺ホームページより引用-
Q弘法大師(空海)について
弘法大師-空海、宝亀5年(774年) - 承和2年3月21日(835年4月22日))は、平安時代初期の僧で弘法大師(こうぼうだいし)の諡号(しごう921年、醍醐天皇による)で知られる真言宗の開祖です。
名前 佐伯 眞魚(さえき まお)
法名 教海→如空→空海
法号 遍照金剛(へんじょうこんごう)
御宝号 南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)
※ 弘法大師を拝むとき、この御宝号をお唱えします。
Q大日如来って、どんな仏様ですか?
真言宗をはじめ密教世界で本尊とされ、教義の中心に位置するのが大日如来です。
大日如来は宇宙の心理や根源を意味する仏で、この世の森羅万象、すべての自然や生命の現れであると考えられています。大宇宙すべての現象の根源となる仏であり、「法化身」とも呼ばれています。つまり、すべてのものは大日如来が姿を変えたものであるという考えです。
真言宗では大日如来・不動明王・弘法大師を三尊として祀られています。
Q密教って何ですか?
古代インドでおこった大乗仏教の一波であり、インドから中国を経て日本に伝わってきたものです。大乗仏教とは、釈迦の教えに従い悟りを開き、「広く人々を救済する」という思想の仏教を指します。 日本では、真言宗・天台宗が密教として密教の教えを教義としています。
Q宗派とは?
日本の宗派は、十三宗五十六派と言われています。
十三宗とは、法相(ほうそう)宗・華厳(けごん)宗・律(りっ)宗・天台宗・真言宗・融通念仏(ゆうづうねんぶつ)宗・浄土宗・臨済宗・浄土真宗・曹洞(そうとう)宗・日蓮宗・時宗・黄檗(おうばく)宗のことです。「五十六派」とは、これらの宗旨の中のそれぞれの分派のことでです。